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さえない大学生です

映画 「都会のトム&ソーヤ」 【感想】※ネタばれあり

私が小学生のころに読んでいた小説「都市のトム&ソーヤ」が映画化されたので、さっそく見に行ってきた。

※ネタばれあり。

 上映館はイオンシネマのみで、上映時間も平日の朝早くだったので久しぶりに早起きおして行ってきた。

ここまで、上映枠が少ないといことからあまり期待しない方がいいといことが察せられる。レビュー見に行く前にちらっと見てみたらやっぱり期待しない方がいいということを確信(^_^;)

 

私自身、原作のファンであった一人であるが、何しろ10年近く前のことなので結構忘れてしまってることもあるから、思い出しながら感想を書いていく。

うろ覚えのところもあるので間違いがあったらすみません。

 

映画館到着

映画を見に来ているのは4組ほどで、私を含めても10数人だったと思う。

 

ストーリー

冒頭は内人が砦に侵入し、創也の夢と栗井栄太の存在を知るところから始まる。

そして、栗井栄太のゲームに参加することになるのだが、このゲームは映画オリジナルストーリーだった。

 

エリアZに謎の生命体「Z」が発生し、Zから逃れながら内人と創也たちはゲームクリアに向けて謎を解いていく。

 

最近謎解きゲームブームなので、視聴者にも謎解きに参加しながら楽しめるのかと思いきや、

創也と内人はまったく考える余地を与えてくれなかった。

 

それに、謎解きといっても2つくらいしかなかった。

その二つとも、顔を映したシーンが割り込んだり、時間がなかったりで考える暇がなかった。

 

映画の演出でホラーテイストになっているところが多かった。

子供向けだと思ったけど久しぶりに映画館で見ると迫力があって、ビクッとするシーンが結構あった。

 

ラストでは原作で出てきた名台詞も使われ少し感動的なムードになった。

 

所々で原作のセリフや場面が詰め込詰め込まれており、久しく原作の方を読んでいなかった私も思い出しながら楽しむことが出来た。

 

登場人物

栗井栄太

俳優陣は結構豪華で、そこは良かった。

ただ、子役たちの演技がちょっと棒読み感が否めない気がした(笑)

創也の口癖の「That's right」の発音は英語嫌いの私が聞いてもうまいものとは言えず、聞いててちょっと恥ずかしくなってしまった。

 

どうしたんだジュリアス!

ジュリアス役は玉井詩織が演じていたが、自分のイメージとはちょっと合わなかった。

ジュリアスは男性であるが中世的な顔立ちをしているので女性を起用していることまではまだいいのだが、ちょっとでかすぎる気がする。

原作だと小学6年生の美青年だったのに、ふたを開けてみたらコスプレ好きな成人女性誰だって違和感を感じる。

それに、初登場時のジュリアスは女装の姿であるジュリエットで現れた。
劇中でジュリエットの姿で現れるのはその1回のみで5秒ほどだったと思う。

原作を知っている人ならすぐジュリエットだと理解できるが、知らない人からしたら一瞬でてきたあの女性はなんだ?と疑問に思うんじゃないだろうか。

 

鷲尾麗亜

鷲尾麗亜役は本田翼が演じた。

鷲尾麗亜も原作のイメージとは違うが、それはジュリアスのよう違和感とかじゃなく、

普通に違う。

あくまで私のイメージにはなるが、鷲尾麗亜はもっと派手でこてこてに化粧をしている変態アラサー独身女性ってなイメージがあったけど、

本田翼が演じることでただのかわいいお姉さんになってしまった。

お菓子好きなところが再現されているところは良かったと思う。

でも、本田翼にはこの映画に出てくれたことには感謝したい。

 

神宮寺 直人 柳川 博行

市原隼人演じる神宮寺は結構よかった。

高身長でギラギラした感じがぴったりだった。

 

森崎ウィン演じる柳川博行もよかった。

森崎ウィンって有名俳優だけどあまり出番がなかったけどちょっともったいなく感じた。

原作でも柳川は影の薄いイメージだったから、まあ良しとする。

 

最後まで明かされなかった謎

物語中盤で内人たちはピエロに殺されそうになる。このピエロの正体は栗井栄太側も想定していない存在であったようだ。

結局最後までピエロの正体は明かされることはなかった。

 

原作の内容を思い返してみると、ゲーム中に意図せぬ出来事「バグ」が発生することがあった。

今回の予期せぬ侵入者ピエロもバグということになるだろう。

 

ピエロは内人たちを襲っただけで他のプレイヤーに被害を加えることがなかった。

このことから、ピエロの正体は頭脳集団(プランナ)ではないかと考察される。

頭脳集団(プランナ)は、依頼があればペットの誕生日会から二酸化炭素削減国際会議の企画書、銀行強盗の犯罪計画までどんな計画書もつくってしまう集団であり、

たびたび内人と創也に妨害行為をしていた。

このことから、プランナがピエロの正体である可能性が高いと考えられる。

 

作中の主要組織を登場させたかったのかもしれないが、限られた時間の中ですべてを紹介することが出来ず消化不良に終わってしまったのだろう。

 

キーパーソンっぽい雰囲気ムンムンで登場してたのに結局わからずじまいで残念。

登場させるならしっかり劇中で解明してほしかった。

 

もしくは、映画のストーリー進行にはたいして影響を与えないから、無理に登場させる必要もなかったんじゃないかとも思う。

しっかり原作を読んでいる人なら気づけることなのかもしれないが、私はにわかファンでるため劇中で気づくことなく終わってしまった。

同じような人も多いのではないだろうか。

(というか見ている人全員そうじゃない???)


まとめ

なんだかんだ言って、懐かしいシーンを思い出しながら見れてよかった。

映画館がガラガラで過疎ってるからコロナ禍にピッタリなのでおすすめ。

かわいいポストカードも貰える。

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以上